これまでの3大キャリアよりも、月々の料金をぐっと安く済ませることができる格安SIM。
ぜひ、iPhoneでも活用したいものですね!
ですが、格安SIMを提供しているMVNO(格安SIMを提供している会社)ごとに、iPhoneでの対応状況は異なります。
格安SIMのiPhone対応状況のまとめ
市場に出回っているiPhoneは、次の4つに分けられます。
- SIMフリーのiPhone
- docomoで販売されているiPhone
- auで販売されているiPhone
- SoftBankで販売されているiPhone
docomo、au、SoftBankの3大キャリアのiPhoneには、SIMロックがかけられています。
スマホに差しこむSIMカードには、契約者を識別するための情報が入っています。
SIMカードがあってはじめて、わたしたちはスマホを利用することができるわけです。
3大キャリアから販売されているiPhoneは、原則としてそのキャリアのSIMカードしか使用できないようにされています。これがSIMロックです。
SIMロックの存在のため、3大キャリアから販売されているiPhoneは自由自在に格安SIMを使用できないわけですね。
ですが、2015年5月から販売される機種から、各キャリアがSIMロックの解除に応じるようになりました。
このことにより、iPhoneにどのSIMを搭載するか、選択肢がぐっと広まったわけです。
もとから、SIMロックがされていないSIMフリーのiPhoneも販売されています。
各キャリアがSIMロックの解除に応じるのは半年後なので、最初からSIMフリーの機種を購入する手もあります。
ただし、キャリアからiPhoneを購入するのと比べると、どうしても割高になってしまいます。分割購入もやりにくいです。
格安SIMのMVNOは、大手キャリアから回線をレンタルして事業をおこなっています。
そのため、MVNOはdocomo系、au系、SoftBank系に分けることができます。
SIMロックを解除していないiPhoneでも、端末を購入したキャリアの回線を使用したMVNOであれば、SIMがそのまま使用できる例が多いのです!
幅広く対応可能!SIMフリーやdocomoのiPhone
SIMフリーのiPhoneの場合は、もっとも幅広く格安SIMに対応できます。
ただ、価格が高いです。
SIMロックを解除せずに対応できる格安SIMが多い(ドコモ系のMVNOが多いため)ドコモのiPhoneの方が値段も安いので、総合的にはそちらのほうがよい点もあります。
いくらSIMフリーとはいっても、デザリングの場合は注意が必要です。
ドコモ系の格安SIMの場合は問題ないのですが、au系の格安SIMの場合はデザリングができない場合があります。
iPhone7、7Plusでau系の格安SIMを使用するときは、VoLTE用のSIMカードでないと音声通話やデータ通信ができない場合があるので注意してください。
注意が必要?auのiPhone
au系の格安SIMは数が少ないですが、UQmobile、mineo、IIJmio(Aプラン)など、人気格安SIMを利用することができます。
au系の格安SIMではauのiPhoneでデザリング以外の機能を利用できます。
基本的にデザリングできないようになっているため(UQmobile以外)、デザリングがどうしても必要な方は、SIMロックを解除してドコモ系の格安SIMを使用することも考慮に入れておいたほうがいいでしょう。
なお、auVoLTESIMの場合は、auのiPhoneといえどもSIMロック解除が必要なのでご注意を!
意外な結果が!SoftBankのiPhone
ソフトバンク回線を利用した格安SIM(U-mobileSUPER、Hitスマホ)が出てきましたね!
iPhoneで使用しようとしている方もいると思います。
ですが、ソフトバンクのiPhoneの場合は、SIMロックを解除しない限り、使用できません。
ドコモやauに対し、SIMロックが厳重だからです。
ソフトバンクの端末の場合は、最低でも半年間は格安SIMへの乗りかえができないことになります。
SIMロック解除したソフトバンクの端末はドコモ系の格安SIMで使用できる場合が多いので、現状では数が少ないソフトバンクの格安SIMにこだわらず、ドコモ系の格安SIMを検討したほうがよろしいでしょう。
docomo系格安SIMの公式動作確認状況
楽天モバイル
- SIMフリーのiPhone5、5c、5s、6、6Plus、6s、6sPlus、SE、7、7Plusで動作確認。
- ドコモのiPhone5c、5s、6、6Plus、6s、6sPlus、SE、7、7Plusで動作確認。
mineo(Dプラン)
- SIMフリーのiPhone5c、5s、6、6plus、6s、6splus、SE、7、7plusで動作確認。
- ドコモのiPhone5c、5s、6、6plus、6s、6splus、SE、7、7plusで動作確認。
- auのiPhoneはSIMロック解除後、iPhoneSE、6s、6sPlusで動作確認。
- ソフトバンクのiPhoneはSIMロック解除後、iPhoneSE、6s、6sPlusで動作確認。
IIJmio(タイプD)
- SIMフリーのiPhone5、5c、5s、6、6Plus、6s、6sPlus、SE、7、7Plusで動作確認。
- ドコモのiPhoneはiPhone5c、5s、6、6Plus、6s、6sPlus、SEで動作確認。
au系格安SIMの公式動作確認状況
UQmobile
- SIMフリーのiPhoneSE、6s、6splusで動作確認。
- ドコモとソフトバンク、auのiPhoneの場合は、SIMロックを解除すればiPhoneSE、6s、6sPlusで利用できます。
- iPhone5sのUQmobile版もあります。
mineo(Aプラン)
- SIMフリーのiPhone5c、5s、6、6plus、6s、6splus、SE、7、7plusで動作確認。
- auのiPhone5c、5s、6、6plus、6s、6splus、SE、7、7plusで動作確認。
- ソフトバンクのiPhoneはSIMロック解除後、iPhoneSE、6s、6sPlusで動作確認。
- ドコモのiPhoneはSIMロック解除後、iPhoneSE、6s、6sPlusで動作確認。
(どの機種もデザリング不可)
IIJmio(タイプA)
- SIMフリーのiPhone6s、6sPlus、SE、7、7Plusで動作確認。
- auのiPhoneはSIMロック解除後、iPhone6s、6sPlusで動作確認。
(どの機種もデザリング不可)
ソフトバンク系格安SIMの公式動作確認状況
ワイモバイル
SIMフリーやSIMロックが解除済みのドコモ、au、ソフトバンクのiPhone5s、6、6plus、6s、6splus、SE、7、7plusで動作確認。
(どの機種もデザリング不可)
U-mobileSUPER
SIMフリーのiPhone5s、6、7、7Plusに対応しています。
まとめ
SIMロックが解除できるようになって、現在お持ちのiPhoneで使用できる格安SIMの選択肢がだいぶ広がりました。
ただ、キャリアから購入した端末は、格安SIMによっては公式に動作確認が行なわれていない場合もあります。
iPhoneの場合はデータの移行が簡単なので、格安SIMに対応しているSIMフリーなどのiPhoneを新規に購入してデータを移行し、古いiPhoneを売却するという手段も取りやすいです。
対応している格安SIMが多いドコモの白ロム(SIMロックが解除されているとは限らない)を中古で買うのも、料金的にはおすすめできます!
SIMフリーやドコモのiPhoneであれば、間違いなく格安SIMの選択肢は広がります。
格安SIMの各MVNOが公式サイトで発表している動作確認端末であれば、安心して適合する端末を選択可能なので、よく確認して端末の用意をしましょう!